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 唯川恵 


下記のリストは、既読の一覧です。リストの順番はランダムです。

啼かない鳥は空に溺れる 刹那に似てせつなく セシルのもくろみ





   
啼かない鳥は空に溺れる




2016/1/23 読了






幻冬舎

内容(「BOOK」データベースより)
愛人の援助を受けセレブ気取りで暮らす32歳の千遥は、幼い頃から母の精神的虐待に痛めつけられてきた。一方、中学生のとき父を亡くした27歳の亜沙子は、母と二人助け合って暮らしてきた。千遥は公認会計士の試験に受かった年下の恋人と、亜沙子は母の薦めるおとなしい男と、結婚を決める。けれどその結婚が、それぞれの“歪んだ”母娘関係を、さらに暴走させていく。




これは・・・・すごいですね。
たぶん、普通に母娘関係を築いてる(と思ってる)私とすると、
怖いよぉ・・・・って感じで。(汗)

母に疎まれ続けた千遥と、
母一人子一人で親密に生きてきた亜沙子の
二人がメインで話が交互に描かれて行きます。
そして、二人の人生が少し重なったりもしてきますが、
そんなに話に影響はない・・・かな?

とにかく、こんなに母親に疎まれ蔑まれ虐められ・・・
それでも「愛されたい」って思っちゃう「子」が、可哀想で・・・
そんな親、こっちから縁きってやんなよ!って言いたくなるけど、
そんなんじゃないんだよねぇ・・・
愛されて育った弟を目の当たりしてるのもあるし、
自分だけ「何か足りない人間」に感じてしまうこともあるだろうし・・
「優良物件」との結婚を機に、
母の関心を得て、ちょっと母に勝った気持ちになるものの、
自分が求めていたのは、「我が人生の幸せ」より、
「母との人生のやり直し」だと気づいて、
千遥は「ある道」を選択するものの・・・

いやぁ・・・最後はホラーですか?ってくらい、
ぞぞぞ・・・っとしたよ。
腐っても鯛、じゃないけど、
やっぱりこの母はどうなろうと、この母だった・・・っていう・・。
それでもこの母のために生きていけるんだろうかね・・・?(汗)

一方の亜沙子も、「我が人生の幸せ」より、
「母と生きていく道」を選ぼうとしていたけど、
相手の性癖により、目覚めた・・・・って感じ?
その前までに「違和感」を感じていたこともあるだろうけど
遅い「親離れ」・・・かな?
でも、母親の方はそれでも「子離れ」できてないエンディングが、
「こっちもホラーか・・・?」って気になる感じで・・・

母と娘って、なかなか難しいもんですよね。
私は東京と九州・・・と距離が離れているので、
いい関係を築けていると思うんだけど、
これが同居とか近くに居たら・・・・
結構面倒くさい関係になってたかもしれません。(笑)

面白かったです。
一気読み必至ですよ!




 
   
刹那に似てせつなく




2016/7/19 読了






光文社文庫

内容(「BOOK」データベースより)
並木響子は娘を死に追いやった男を殺す機会をついに得た。復讐を遂げ、放心状態で立ち尽くしていたとき、見知らぬ若い女・道田ユミに手を引かれ、その場から逃げ出すことに。数奇な過去を抱えた響子とユミ。ふたりの息つく間もない逃亡劇の終着点は、いったいどこなのか―。著者の新境地を開拓した傑作クライム・ロマンが、新装版として生まれ変わる!




娘の復讐の為、ある男を殺した・・・
後悔なんてしてない、逃げる気もない・・・
しかし、偶然出会った若い女性にその場から連れ出されてしまった・・・
偶然の出会いだけど、無関係ではなかった二人の、
ほんの2〜3日の出来事・・・・。


ネタバレです。



こんな鬼畜、死んで当然!っていう、そんな男。
大切な娘を失い、相手の男の罪を暴くため動くも、
マスコミや世間からあらぬ中傷を受ける事態に・・・
娘を何度も傷つけられ、失ったような苦しみ・・・
本当に胸が苦しくなりました・・・

一方で、偶然殺害を目撃した女性・・・
なぜか放っておけなくて、殺害犯を部屋から連れ出した・・・
でもいいの、私は明日にはこの国を出るから・・・
そう、出るはずだったのに・・・
幼い頃から親でさえ信じられない人生を生きてきた、
誰も信じないって思ってたのに・・
最後はちゃんと人を信じることができたことが救い・・・かなぁ・・・

できれば、何とか明るい光が見えるラストが良かった。
生きていれば、きっと何か違う未来があっただろうに・・
娘を亡くし、娘のように感じて逃がしてあげたかった子も失い・・
なんか、切なすぎますよ・・・。(涙)

先が気になって、一気にページをめくってしまいました。




 
   
セシルのもくろみ




2017/6/3 読了






光文社文庫

内容(「BOOK」データベースより)
平凡な生活を送る専業主婦・宮地奈央の生活は一変した。友人に誘われ軽い気持ちで応募した女性誌『ヴァニティ』の読者モデル募集で思いがけず採用されたのだ。華やかなファッションの世界に渦巻くモデルたちの様々な思惑に困惑しながらも、奈央は“負けたくない”という自分の中の「女」に気付く―。人気女性誌『STORY』の大好評連載、待望の文庫化。




ドラマ化するってんで、読んでみることに。
この本が書かれた当時は、今みたいに「読者モデル」の知名度もないころで、
早いうちに目を付けたもんですね!(笑)

友達に誘われて雑誌の読者モデルに応募した主人公・奈央。
友達は落ち、奈央だけ合格・・・
ただし、モデルとして秀でてるから選ばれたのではなく、
普通っぽいから、共感を得るのでは?っていうことでの合格・・
女同士の腹の探り合い、モデルとしての葛藤、
雑誌移籍、編集者への恋心・・・と、盛りだくさんですが、
思ってた以上に、あーっ!!という間に読み終わります。(笑)

ドラマ化するほど、大きな展開があったとも思えないんだけど、
ま、ドラマにするときはもっと女同士の争いをドロドロさせたり、
編集者との恋の駆け引きとか盛り込んでくるんでしょうな。

最後の、恩人か、恩か・・・ってのは、悩みどころで、
奈央の選択は、それはそれで応援したいって思いましたね。
メイクのカレが、とっても素敵で、誰が演じるんだろ・・・?って
今から気になりますね。
ただ・・・・奈央=真木よう子ってのはあんまり合ってない気が・・・(汗)
もっと、フンワリ専業主婦系の女優さんが良かったかな・・?
真木よう子じゃ、気が強そうで最初から負けそうにないもん。(笑)