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 行成薫 


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バイバイ・バディ 名も無き世界のエンドロール





   
バイバイ・バディ




2016/9/16 読了






講談社

一は弱い。誰だって弱い。だから群れを作る。これは群れから外れない様に必死に生きる僕達みんなの物語ですね――大木伸夫(ACIDMAN) 十五年前、海斗は小学校の四階から飛び降りようとしていた。それを助けたミツルは「いままで友達ができたことがない」と言う。六年前、海斗は死んだ。ミツルは海斗との最後の約束を守るため動き出す。そして今、三咲が屈強な男に追い詰められたとき、怪しい二人に助けられる。



お初の作家さん。
図書館で見つけて借りてみました。

「トモダチ」っていうフレーズが出てきて、
その意味のイメージとかから、「20世紀少年」を思い出しましたね。
ま、規模も全然違いますけど。(笑)

海斗、ミツル、成瀬という三人の少年がメインです。
出会いから現在までを描いています。
孤高でありながらも、周りの人に好かれて人気者の海斗、
うっとうしいくらいの正義感を持った嫌われ者のミツル、
愛くるしい見た目や人を惹きつける何かを持つ成瀬・・、
基本、友情のドロドロ=女っていうイメージがあるんだけど、
男の子でもこんな風な感情で苦しんだりするんだね・・・。(汗)

表紙でも中身でも描かれてますが、
弱い魚と書いて「イワシ」が群れる様を、
トモダチが寄り添う姿として描かれています。
一人になりたくないから・・・と浅く繋がろうとする「トモダチ」とは違い、
本当に死ぬまで、いや死んでも一生だよ!って言える「友達」。
ミツルにとって海斗は「友達」で、
海斗にとってもミツルは「友達」だった・・
ただ、海斗はそんなに「つながること」に執着してるようではなく、
そんな孤高の男・海斗に憧れたのが成瀬だった・・ってわけよね。
海斗と「友達」になりたかった、
だけど海斗はミツルを「一番の友達」と言う・・・
ミツルがジャマ・・・海斗を想い通りにしたい・・
暴走する成瀬・・
その成瀬の周りに群がる「トモダチ」という名のイワシたち・・・
群れがどんどん大きくなっていく・・・
止まらない、止められない・・・

そして、悲劇が起こる・・・・ってわけだ。

最後まで信念を曲げなかったミツルがすごい、
海斗も、苦しみながらも「友達」を思っていたのもすごい。
成瀬の苦しみはわからなくはないけど、
あまりにも子供で、あまりにも自分を過小評価していたね・・・

決着はつかなかった。
だけど、きっとミツルは諦めない。
成瀬が謝った道にまた落ちていかないことを祈るのみ・・・です。

いやはやしかし、クスリってのは怖いね。
自分が自分ではいられなくなるなんて・・・
絶対ダメだよ、そんなものを使っちゃ・・・。




 
   
名も無き世界のエンドロール




2016/9/






集英社

内容(「BOOK」データベースより)
同じ名前の男の子を育てる3人の母親たち。愛する我が子に手を上げたのは誰か―。どこにでもある家庭の光と闇を描いた、衝撃の物語。




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