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 柚木麻子 


下記のリストは、既読の一覧です。リストの順番はランダムです。
リンクしていないモノは、おいおい感想を記載していきます。

終点のあの子 あまからカルテット 嘆きの美女 けむたい後輩
王妃の帰還 私にふさわしいホテル ランチのアッコちゃん 伊藤くん A to E
その手をにぎりたい 本屋さんのダイアナ ねじまき片想い 3時のアッコちゃん
ナイルパーチの女子会 幹事のアッコちゃん 奥様はクレイジーフルーツ BUTTER
さらさら流る





   
終点のあの子


終点のあの子 (文春文庫)


2013/11/13 読了





内容(「BOOK」データベースより)
プロテスタント系女子高の入学式。内部進学の希代子は、高校から入学した奥沢朱里に声をかけられた。海外暮らしが長い彼女の父は有名なカメラマン。風変わりな彼女が気になって仕方がないが、一緒にお昼を食べる仲になった矢先、希代子にある変化が。繊細な描写が各紙誌で絶賛されたオール讀物新人賞受賞作含む四篇。




この時代の女子の気持ち・・・見事に表した作品ですね。
わあたしが若かりし頃は、ここまで序列やグループ分けなどは明確ではなかったので、
今の若い子は、本当に大変だ・・・ってしみじみ思います。

短編集ですが、連作・・・ですね。
主人公は変われど、つながりのある子たちの話・・・
本音と建て前、見た目を気にして気持ちを押し殺す・・・・
そんなところが描かれています。

朱里のように、つかみどころのない生徒は、
羨ましくもあり、厄介でもある。
関わらないのが一番・・と、私は平凡グループで静かに時間をやりすごすタイプです。(笑)
でも、朱里には朱里なりの生き方があって、考え方があって、
それは、やっぱり不器用な女の子なのであって・・

誰もが器用にこの青い時期を過ごしたいだろうけど、
青臭いからこその葛藤や苦しみ、楽しみや喜びがあるわけで・・・
うん、そんなお話でした。
朱里が最後、素直になれてよかったな。
時間がかかったけどね・・。



 
   
あまからカルテット


あまからカルテット (文春文庫)


2013/11/18 読了





内容(「BOOK」データベースより)
女子中学校の頃から仲良し四人組の友情は、アラサーの現在も進行中。ピアノ講師の咲子、編集者の薫子、美容部員の満里子、料理上手な由香子は、それぞれ容姿も性格も違うけれど、恋に仕事に悩みは尽きず…稲荷寿司、甘食、ハイボール、ラー油、おせちなど美味しいものを手がかりに、無事に難題解決なるか!?




「美味しい探偵小説」・・・なんて売り込みなんだけど・・・・
探偵小説ってほどでもないっていうか・・・。
コレ、何??知りたい!っていう欲求を満たすため、
自分、もしくは親友のために調べ・・・っていう部分は確かに探偵っぽいのかもしれんけど、
そっちじゃなくて、そのあとの余韻のほうが大事・・・だよね、この作品は?
この紹介はちょっと違う気がする・・・。(汗)

でも!!いい話だったよ。
こんな親友がいたら、人生、すごく幸せだと思う!
男がいない・・・とか、仕事ばっかやわ・・・とか、そんな悩みも、
この「親友」っていうスペックで蹴散らせると思う!(笑)
それくらい、温かい友情物語です。

ただねぇ・・・女が4人も揃えばよ、
ちったーゴタゴタが生じるはずで・・・
こんな仲良しでいられるか・・?っていう現実も考えたりする。(笑)
いや、これは小説だ!いい話だ・・・って浸って何が悪い!(爆)
うん、いい話よ。

いなりずし、ハイボール、ラー油、おせち・・・
どれもこれも、作ってみたいな・・・って思った。
あと、食べものが出会い・・・って、なんかいいな!とも思う。
まさしく、「感性」や「価値観」が合うと嬉しい部分だからね!



 
   
嘆きの美女



2013/11/24 読了





内容(「BOOK」データベースより)
生まれつき顔も性格もブスな耶居子は、会社を辞めほぼ引きこもり。顔のにきびをつぶすことと、美人専用悩み相談サイト「嘆きの美女」を荒らすことが最大の楽しみだった。ところが、ある出来事をきっかけに「嘆きの美女」の管理人のいる、お屋敷で同居するハメに…。美しくても、美しくなくても、たくましく生きる女性たちの姿を描く。外見、趣味、食べ物、男性からの視線―。生きてきた環境があまりにも違う彼女たちが、いつの間にか繋がっていく。女の人たちの物語。




NHKでドラマ化されましたが、最後まで見た記憶がない・・・
面白そうだと思ったし、最後の記憶もあるような、ないような・・・
ま、とりあえず図書館で借りて読んでみた。

ぶちゃいくの僻みから始まる今作。
美女にもそれなりの悩みがある・・・ってことさ。
美しいにも努力がいるし、
ぶちゃいくだって何もしないとそのままだっつー・・・

女がこれだけそろえば、すったもんだがあるでしょう。
しかし、かなり危険な展開にまでなっちゃって、
最後はとりあえずそれぞれが前向きに・・・ってことで、
ハッピーエンドではあるものの・・・

耶居子の親がねぇ・・・
いくら手におえない娘だからって・・
ちょっとひどすぎ。
そりゃ歪むわっつの。(笑)



 
   
けむたい後輩


けむたい後輩


2013/11/25 読了





内容(「BOOK」データベースより)
大学で元詩人の先輩・栞子に出会い、心酔していく真実子。親友を栞子に取られたようで美里は面白くない。一方、栞子の恋人・蓮見教授は美里の美貌に心を奪われて―。女子大で入り交じる、三者三様のプライドとコンプレックス。




けむりのように、ふわふわと安定しない、だけど、魅力的な先輩・栞子の虜になっちゃった、後輩・真実子。
そんな真実子の親友・美里は、心配であり、妬ましい・・
一方の栞子は、自分にまとわりつく後輩・真実子がうっとーしくもあり、いつしか・・って話です。

どっちもどっちね・・・って思いながら見てて、
こんな先輩もイヤだし、こんな後輩も面倒くさいし、
こんな親友がそばにいても、心穏やかにはなれないだろうな・・・と、
私はそう思いつつ読んでました。

で?最後はどうなんのさ・・・と、ちょっとウンザリしながら読んでいたら・・
うわっ!ってくらいにザクっ!といきましたね。(笑)
けむたがっていた後輩に・・・いつしか追い越されていた栞子。
取り残されて・・・無様でしたね・・。

舞台は大学でしたけど、高校でも同じようなことで、
狭い社会の中で通じていた価値観が、
本当の社会に出てしまうと、ガラリといろんな意味で変わってしまう。
それもまた成長で、そうであるべきと思うんだけど・・・
栞子はいつまでも、狭い社会にいるんだよね。
真実子は苦しい思いをして、そこから飛び出したのに・・・

心がブチャ・・・とさせられましたけど、最後にサクッ!と爽快感を味わったので、
不思議とそこまでイヤな印象は持たない作品でした。



 
   
王妃の帰還


王妃の帰還


2013/11/26 読了





内容(「BOOK」データベースより)
聖鏡女学園中等部二年の範子は、仲良しグループで地味ながらも平和に過ごしていた。ところが、公開裁判にかけられ地位を失った滝沢さんを迎えることとなりグループの調和は崩壊!範子達は穏やかな日常を取り戻すため「プリンセス帰還作戦」を企てるが…。女子中学生の波乱の日々を描いた傑作長編。




いやぁ・・・
面白くて、一気に2時間で読み終えた!
途中で止められなかったよ!!

これは、ぜひ映像化してもらいたいなぁ・・・
2時間ドラマか映画を見ているような、そんなお話でした。
柚木さん特有の、スクールカースト物なんだけど、
それほどドロドロしてなくて、ワクワクしながら読み進めた感じ。

私も、思い起こせば、「地味子グループ」だったなぁ・・・高校時代は。
秀才グループでもない、派手グループでもない、スポーツグループでもなく、
地味な子が集まって、密やかに、その中で楽しく過ごした・・・ように思う。

そんな地味子の範子のクラスで、王妃のようなトップの座にいた滝沢さんが、
ある日のある出来事で一気に地位を落とし、自分たちのグループにやってきたもんだから大変!
このままでは自分たちの生活が脅かされる・・・
そうだ、王妃を姫グループに帰還させよう!と動き始める・・・という話なんだけど・・

いろいろとあるわけよ、そう簡単にはいかんわけ。
内部で揉めたり、外部でまた動きがあったり、身内まで関わってきて・・・
いやはや、上がったり、下がったり、落ち着くヒマ、無し!!(笑)

でも、最後は本当に微笑ましかった・・・
みんな、よくやった!って褒めてあげたいし、
これからのみんなを見てみたいって本当に思った。

あと、最後の最後である人の名前が明かされるんだけど・・・
それがまた絶妙で!(笑)
いやぁ・・・素晴らしかったなぁ・・・
余韻がありすぎて、読み終わった後、寝付けませんでしたもん!(笑)
寝不足やわ、マジで・・・。



 
   
私にふさわしいホテル


私にふさわしいホテル

2014/1/5 読了





内容(「BOOK」データベースより)
「元アイドルと同時受賞」という、史上最悪のデビューを飾った新人作家・中島加代子。さらに「単行本出版を阻止される」「有名作家と大喧嘩する」「編集者に裏切られる」etc.絶体絶命のトラブルに次々と襲われる羽目に。しかし、あふれんばかりの野心と、奇想天外なアイデアで加代子は自分の道を切り拓いていく―。何があってもあきらめない不屈の主人公・加代子。これぞ、今こそ読みたい新世代の女子下剋上物語。



柚木さんの本には「白柚木」と「黒柚木」があると思うんですが・・・
これは「グレー柚木」?(笑)
痛快に笑える部分もあるんだけど・・・
なにせ、主人公の感じが悪いっ!
上昇志向、僻み、妬み、嫉み・・・
こんなにも表に出して生きる女、いるかね?って感じなんです。
ひとえに、友人の編集者の存在のおかげとしか言いようがない・・・

結果的に成功者となったわけだけど・・・
人間として幸せをつかんだのか?といえば、違う気もするし・・・
まぁ、幸せなんて、人それぞれ違うもんだから、
あたいがどーこー言う問題じゃないけどね。
・・・と、絶対言われそうやし。(笑)

まぁ・・・あんまり読んでて気持ちのいい本ではなかったかな・・・・?
私は「白柚木」が好きなのであーる・・。


 
   
ランチのアッコちゃん




2014/2/20 読了





屈託を抱えるOLの三智子。彼女のランチタイムは一週間、有能な上司「アッコ女史」の指令のもとに置かれた。
大手町までジョギングで行き、移動販売車の弁当を買ったり、美味しいカレー屋を急遽手伝うことになったり。
そのうち、なんだか元気が湧いている自分に気付いて……。
表題作ほか、前向きで軽妙洒脱、料理の描写でヨダレが出そうになる、読んでおいしい短編集。




素直な気持ちでサラー・・・と読める一作。
働く女子の癒しの一作・・・って感じかな?
私はどっぷり専業主婦なんで、ちょっと他人事ですけどね。(笑)

中年の出来る上司=アッコさんに
突然の指令を受けた三智子・・
その指令をこなしていくうち、成長していく・・・っていうもの。

こんな上司、いいなぁ・・
ぜひ、天海祐希さんに演じてもらいたい。(笑)
四篇の中、二篇は三智子の話で、
残りの二篇はまた違う主人公で、アッコちゃんは直接からみませんが、
ちょいちょい登場してきて、
その後を垣間見れるのも楽しかったです。

現状に悩んでる働く女子!
この本を読んで元気をもらってください!



 
   
伊藤くん A to E




2014/3/6 読了





内容(「BOOK」データベースより)
伊藤に長い間片思いするが、粗末に扱われ続けるデパート勤務の美人。伊藤からストーカーまがいの好意を持たれる、バイトに身の入らないフリーター。伊藤の童貞を奪う、男を切らしたことのないデパ地下ケーキ店の副店長。処女は重いと伊藤にふられ、自暴自棄になって初体験を済ませようとする大学職員。伊藤が熱心に通いつめる勉強会を開く、すでに売れなくなった33歳の脚本家。こんな男のどこがいいのか。5人の女性を振り回す、伊藤誠二郎。顔はいいが、自意識過剰、無神経すぎる男に彼女たちが抱いてしまう恋心、苛立ち、嫉妬、執着、優越感。ほろ苦く痛がゆい著者会心の成長小説。




どうしてこんな男がいいんだよ・・・と言いたくなる、伊藤くん。
思うに、コイツはガキなんだな。
親や権力・金がバックボーンにあるせいで、
全然地に足がついてない。
そんな、ふわふわしてつかみどころのない少年のような男に
魅力を感じてしまう女ってのがいるんだよね・・・・

そんな伊藤くんを好きな女、伊藤くんに好かれる女、
伊藤くんに関わる女たちが5人描かれます。
それぞれに傷つき、振り回され、
最終的に自分を見つけて先に進んでいくだけだけど・・・

全然好きになれない伊藤くんが、
踏み台にされてる・・・・って思うと、なんか気持ちいい。(笑)
こんな男、とっとと人生から追い出しちゃえ!ってなもんよ。

読み終わって、それほど読後感はよくないんだけど・・・
こんな小説があってもいいかな・・って感じですね。
直木賞ノミネートされてました。。



 
   
その手をにぎりたい




2014/3/7 読了





80年代。都内のOL・青子は、偶然入った鮨店で衝撃を受けた。そのお店「すし静」では、職人が握った鮨を掌から貰い受けて食べる。
青子は、その味に次第にのめり込み、決して安くはないお店に自分が稼いだお金で通い続けたい、と一念発起する。
お店の職人・一ノ瀬への秘めた思いも抱きながら、転職先を不動産会社に決めた青子だったが、到来したバブルの時代の波に翻弄されていく。一ノ瀬との恋は成就するのか?




バブル世代に想いを馳せられなかったら・・・
この小説は楽しめないかも。(笑)
私はバブルまっただ中ではないものの、
ちょっとかじった世代ですから、楽しめました。

あの当時、バカみたいにお金が行きかっていて、
アホみたいにお金が使われていました。
だから、「座るだけで三万円」なんて寿司屋、本当にあっただわ。

その寿司屋で寿司と出会い魅了された主人公の
10年にわたる物語・・・

好きなら好きって言えばいいじゃん!
そんなことするから、思いが伝われないんだよ!
何やってるんだよ、
どうなりたいんだよ・・・と、ヤキモキしながら読み進めます。
最後は、バブル終焉とともに、主人公の人生も
大きな転機を迎えるわけですが・・・

最後だから・・・と、その先に進んじゃうのでは・・・?って
ヒヤヒヤしたけど、
この二人が築いてきた10年という時間が、
こういうものだったんだ・・・と、しみじみ・・・でした。

私も、こんなお寿司屋さんで食べてみたいな!
きっと、価値観が変わっちゃうんだろうな・・・
無理だけど・・・・(涙)
とにかく、お寿司が食べたくなる一作です!



 
   
本屋さんのダイアナ



2014/4/23 読了





私の呪いを解けるのは、私だけ――。すべての女子を肯定する、現代の『赤毛のアン』。「大穴(ダイアナ)」という名前、金色に染められたバサバサの髪。自分の全てを否定していた孤独なダイアナに、本の世界と彩子だけが光を与えてくれた。正反対の二人だけど、私たちは一瞬で親友になった。そう、“腹心の友”に――。自分を受け入れた時、初めて自分を好きになれる! 試練を越えて大人になる二人の少女。最強のダブルヒロイン小説。



柚木さんの最新作!
明るい気持ちになりたくて、一気読みでした!

やっぱり、柚木さんの本は好きです!
私は「赤毛のアン」が大好きなので、余計にね♪

さて・・・主人公は二人の少女。
「赤毛のアン」のように、不遇な人生に置かれた”アン”のような子と、
そのアンの親友となる”ダイアナ”のような子の話・・・
それは、どっちがどっち、ってわけではなく、どっちもアンであり、ダイアナである・・
そう、自分の人生に納得してない子と、羨むべき存在となる親友の子・・と
お互いが思ってる二人の少女・・・ですね。

まず、一人目は・・・大穴ちゃん。
「大穴」と書いて、「ダイアナ」と呼ぶ・・・・
おいっ!!DQNネームにもほどがあるだろっ!!(笑)
いや、本人にとっては笑えない話で・・・
小さいころからこの名前のせいで悩み、友達もできない状態で・・
そんなとき出会ったのが、彩子。

彩子はお嬢様で、みんなに憧れられてる素敵少女。
だけど、彩子はそんな自分の置かれてる立場より、
孤高であり、カッコイイ凛としたダイアナに憧れるわけだ。
二人はお互いの境遇を羨ましがってた・・
そして、一気に親しくなり、親友となるんだけど・・・

幼いころ、こんな風に考えるよなぁ・・・とか、
そうそう、そうだった!とか、もう、見事に表現されてて、
ホントに面白いです。

あることがキッカケで、10年間口を利かなくなってしまうことになる二人。
そして、出会ってから過ごした時間よりも長く、それぞれに生きていくんだけど、
心の片隅にいつも「親友」の存在があり・・・

それぞれに抱えた自分なりの悩みを、
それぞれが逃げずにぶつかって、乗り越えていく・・・
がんばれ、がんばれ・・・と応援しながら読んでいました。

最後はようやく再会できる二人・・・
腹心の友、復活!ですね。

このお話は、そんな二人の少女の話だけではなく、
その子を育てる親も見事に描かれています。
こんな親、イヤやわ・・・と思って読んでたけど、
最後はそんな親たちも愛おしくて・・

あぁ・・・・読み終わっちゃった・・・・と、
「赤毛のアン」を読み終わった後の感じとよく似た感情に包まれます。
「アン」が好きな方にはぜひオススメしたい一作です!




 
   
ねじまき片想い




2014/8/16 読了





内容(「BOOK」データベースより)
毎朝スカイツリーを見上げながら、水上バスで通勤する富田宝子、28歳。浅草にあるおもちゃ会社の敏腕プランナーとして働く彼女は、次から次へと災難に見舞われる片想い中の西島のため、SP気分で密かに彼のトラブルを解決していく…!やがて、自分の気持ちに向き合ったとき、宝子は―。



大好きな柚木さんの新作。
今回もワクワクしつつ・・の、一気読み!

ひたすら片想いしてる女性・宝子のお話。
その片想いしてる相手・西島の悩みや危機を救いたくて、
探偵まがいのことをして解決していく・・・・って話なんだけど、
ほんと、一途すぎるよね・・・
これだけ思われてて気づかない西島にイラっ!としつつ・・・
微笑ましく見ていたんだけど・・・

なんか、どうしてこんな男を好きなのか、
まわりのみんなとともに、首をかしげてしまうよ・・・
もっといい男がいるだろうに・・・?ってね。
でも、あばたもえくぼ・・・ってね。
宝子さんには、西島でなくちゃいけなかったんだよねぇ・・・

そんな中、あることで同居することになってしまって・・・
流れが一気に変わります。
最後は宝子さん自身が「気づき」ます。
良かった・・・
自分でちゃんと気づいて、変わっていけたんだもんね。
それが何よりです。

何よりも羨ましかったのが、
自分が好きなことを自由な職場で素敵な仲間とともに働けること!
こんな幸せなことって、なかなかないよね!
宝子さんは、切ない片思いをしてたけど、
十分幸せだったんだ・・・って思います。
もっと幸せになれるだろうけど!




 
   
3時のアッコちゃん




2014/10/20 読了





アッコ女史ふたたび! 大人気の「ランチのアッコちゃん」に、待望の続編が登場!!澤田三智子は高潮物産の契約社員として、シャンパンのキャンペーン企画チームに入っているが、会議は停滞してうまくいかない。そこに現れたのが黒川敦子女史、懐かしのアッコさんであった。
イギリスでティーについて学んできたというアッコさんが、お茶とお菓子で会議の進行を激変させていく。またもやアッコさんの底知れぬ力をまざまざと見せつけられる三智子であった――
表題作ほか、「メトロのアッコちゃん」「シュシュと猪」「梅田駅アンダーワールド」を含む全4編




「ランチのアッコちゃん」の続編です。
4編からなる短編集ですが、アッコさんがちゃんと出てるのは
最初の2編だけ・・・ですね。
全部ちゃんと出てきてくれればいいのに・・・と思ったけど、
3つめの「シュシュと猪」は、アッコさんナシでも十分面白かったし、
何気に最後の2編にも、ちょこっと出てるしね。(笑)

「3時の〜」っていうくらいなんで、「おやつ」です。
「ランチの〜」でもアッコさんの魅力にとりつかれた三智子が主役で、
会社の会議に行き詰ってるところをアッコさんに助けてもらったわけですが・・
あんな、素敵なティータイムがある会社なんて、ないっしょーっ!!(笑)
ってか、部長がいなきゃ、比較的フレンドリーな会議になった気が・・・(汗)
ま、その部長もひっくるめて、会議でちゃんと結果を残せた三智子・・
アッコさんの力、すごいっす!!

2話目は、ブラック企業で死にたくなるほど働かされてる女性を
アッコさんが、これはリアルに「救った」わけですね。
あまりの辛さに視野が狭くなってる女性を、
いろんな意味で解放してくれたアッコさん・・・
さすがっす!!

3話目は、微笑ましくて、逞しくて・・・
ほんと、面白かったです!
シュシュのお店がどんなふうになっていくか・・・
楽しみですな!

4話目は、就職活動中の女子のお話。
正直、自業自得っていうか・・・
確かに社会はそんなに甘くないぞ!って思いもありまして・・・
面接はダメだったけど、何か違う道が切り開けて、
良かったんじゃないかな?
お祖母ちゃんに頼り過ぎず、お祖母ちゃんを大事にしてあげてね!

また続編が出るかな?
楽しみに待ってます!
・・・しかし、薄すぎて、読むのに一時間もかからなかったよ・・・・(涙)




 
   
ナイルパーチの女子会




2015/4/6 読了






文藝春秋

内容(「BOOK」データベースより)
ブログがきっかけで偶然出会った大手商社につとめる栄利子と専業主婦の翔子。互いによい友達になれそうと思ったふたりだったが、あることが原因でその関係は思いもよらぬ方向に―。女同士の関係の極北を描く、傑作長編小説。




「黒柚木」ですねぇ・・・
最近の柚木さんは、ちょっと明るい元気になる話が多かったけど、
これは・・・・ドロドロ系です・・・。

思い込みの強い栄利子が怖くてさぁ・・・
自分を正当化して、人がどんなふうに感じてるかは度外視。
自分の想い通りにならないと不満で、
もう、振り回される人は大変!!

愛されて育ったはずなのに・・・と読んでたけど、
最後は「ブチギレ」されて目が覚める・・・と。
はぁ・・・子供を育てるって難しいねぇ・・・(汗)

そして、栄利子の標的となってしまった翔子にも、
「暗い過去」があるがため、栄利子に飲み込まれていくんだよねぇ・・・
本当に「テキトーに生きる」ことができる人なら、
こんな風に巻き込まれたりはしなかったかもしれないもんなぁ・・

そして、何より大切だったことに気づいたときは遅くて・・・
大変な目にあうわけですが、それはそれで「気づき」となり・・・
翔子自身も「自分しか見えてなかった」ってことなんだよね。

はぁ・・・生きるって大変だ・・・って思っちゃったけど、
私は本当に「テキトー主婦」なんで、
このままの「平凡な日々」に感謝しつつ
テキトーでいたいと思います!(笑)




 
   
幹事のアッコちゃん




2016/3/9 読了






双葉社

内容(「BOOK」データベースより)
背中をバシッと叩いて導いてくれる、アッコさん節、次々とサク裂!妙に冷めている男性新入社員に、忘年会プロデュースの極意を…(「幹事のアッコちゃん」)。敵意をもってやって来た取材記者に、前向きに仕事に取り組む姿を見せ…(「アンチ・アッコちゃん」)。時間の使い方が下手な“永遠の部下”澤田三智子を、平日の習い事に強制参加させて…(「ケイコのアッコちゃん」)。スパイス絶妙のアドバイスで3人は変わるのか?そして「祭りとアッコちゃん」ではアッコ女史にも一大転機が!?突破の大人気シリーズ第3弾。




「アッコちゃん」シリーズ、第三弾!
このシリーズは、4編構成になっていて、
いつもは最初の2編にだけアッコさんが登場してたんだけど、
今作は全編登場します!
それだけでも、なんかお得感があるっていうか・・・(笑)

表題作でもある「幹事のアッコちゃん」。
今時の若者は、仕事仲間と飲みに行くのも疑問が・・・って人が多いようで
忘年会とかも苦痛・・・なのに幹事とか絶対イヤ!!・・・なんだよね?
ま、昔、若者だった私も、飲み会は好きだけど、
幹事は絶対イヤだったもんなぁ・・・
そんな若者に、アッコさんが「私の忘年会に五日つきあえ」と言いだし、
最終的に・・・変化を遂げるわけです。
水戸黄門バリに、オチは見えてるんだけど・・・
それはそれで楽しいんだよね!
ただ・・・幹事が楽しめばみんな楽しい!ってのは違うよなぁ・・・
なんて思いつつ読み進めると・・
繋がる話になっていきます。

「アンチのアッコちゃん」では、
大学時代にアッコさんを知り、同じようにふるまってみるも、
ことごとく受け入れられなくて、
憧れがいつしか憎しみに変わっちゃった「アンチ・アッコさん」の登場。
わかるよ・・・その気持ち・・・
真似してみたものの・・・ってヤツだよねぇ・・・

そんな「温子」さんが、アッコさんと取材で知り合い、
病のアッコさんに関わったことで、いつしか・・・って展開です。
でも、病んでるせいで弱ってるからか、
温子さん自身にアッコさんが「変わる可能性」を感じなかったのか、
いつもの接し方ではありませんんで・・・
結果、少しは明るくなったけど、
そんなに変化はなかった・・って感じ?
ま、素のアッコさんが見られてよかったけど!

「ケイコのアッコちゃん」は、仕事に追われる「お馴染み」三智子と
アッコさんの「お稽古5日間」のお話。
時間を有効に使う人とそうでない人・・・いるよねぇ・・・?
私は前者・・・なので、後者の人には若干イラつきます。(笑)
夫が比較的後者なんで・・・
アッコさんの行動や考え方に再び動かされる三智子。
アッコさんの言う通り、わかりやすく吸収して変わっていく三智子は、
導く側としても楽しいんだろうね!(笑)

最後は「祭りとアッコちゃん」。
経営してる会社が順調なアッコさんに、
三智子の勤める大企業からのM&A話が・・・
三智子は会社を裏切ってでもアッコさんを守ろう!と考えるも、
祭りでのアッコさんと触れ合うに従い、
アッコさんが生き方を考えるようになる・・
アッコさんにしてみたら、教えてばっかだった三智子から、
自分の将来を案じてもらうことになるなんてねぇ・・・感慨深い。(笑)
アッコさんにとって、会社にとって、従業員にとって・・・
ベストな形を見つけると奮闘した三智子・・・
結果、いい形になって良かったよね!

また、アッコさんに出会えると信じて・・・
次作を待ちたいと思います!
あー・・・やっぱ、このシリーズは読んだら元気が出る!




 
   
奥様はクレイジーフルーツ




2016/5/25 読了






文藝春秋

内容(「BOOK」データベースより)
夫と安寧な結婚生活を送りながらも、セックスレスに悩む初美。同級生と浮気未満のキスをして、義弟に良からぬ妄想をし、果ては乳房を触診する女医にまでムラムラする始末。この幸せを守るためには、性欲のはけ口が別に必要…なのか!?柚木がたわわに実る、果汁滴る12房の連なる物語。




セックスレスに悩む結婚三年の初美・・・という話。
一番の衝撃は、その悩みを姑にしたことよ!!
・・・する?できる?
私なら無理ーっ!!
で、お答えが・・・「あの子の父親も淡白で・・」って。(笑)
嫁姑で同じ悩みーっ!
笑えた。

さて、すごく頑張って、夫を誘って、それでもダメで・・・
って感じでもないところが、妙にリアルっていうか。
なんで?って言いながら、相手に要望するだけで
自分は何も変わろうとはしてないってところよね。
最終的に、そこに気づいて変わろうとしたり、
我慢の限界がきて家出したり・・・と、
いろいろあったものの・・

一番の「原因」だった夫の仕事に変化で出たため、
まだまだ劇的な改善は見られないものの、
何とかなりそうなエンディングでした。

ま、それより、「そんなことより、この幸せを逃したくない」ってことに
気づけたのが大きかっただろうね。
セックスが全くないってこと=愛がまったくない、わけではないってこと。
今まで積み重ねてきた時間は、すでに自分の一部になってるってこと。
結婚って、そんなもんですよね。

個人的には、結婚して変わらずし続けてる・・って人の方が
あんまり理解できないっていうか・・・(笑)
減っていくのは自然の流れだと思うし。

ただ、浮気しそうでしない・・・っていうギリギリラインが
「運がいい」としか言いようがない気もしちゃいましたね。
そんな「わがままボディ」でいろんな人を刺激していたら、
危険が増すっつーの。(汗)
白柚木作品なので、そんなダークな展開にはならないとは
思ってましたけどね。
気を付けてくださいよ!!




 
   
BUTTER




2017/4/26 読了






新潮社

内容(「BOOK」データベースより)
結婚詐欺の末、男性3人を殺害したとされる容疑者・梶井真奈子。世間を騒がせたのは、彼女の決して若くも美しくもない容姿と、女性としての自信に満ち溢れた言動だった。週刊誌で働く30代の女性記者・里佳は、親友の伶子からのアドバイスでカジマナとの面会を取り付ける。だが、取材を重ねるうち、欲望と快楽に忠実な彼女の言動に、翻弄されるようになっていく―。読み進むほどに濃厚な、圧倒的長編小説。




いやぁ・・・・結構時間がかかった。
460ページってだけでも分厚いってのに、
文章がね、ほぼ改行がない、びっちりタイプ。(汗)
ページを捲るたびに、紙一面の文字・・・
ちょっと・・・いや、かなりウンザリします。
会話が多いんだけどね・・・
語るからさ、まー、話が長い、長い。

しかも、タイトル通り、バターみたいな濃厚な話なわけ。
んでもって、バターたっぷり使った料理が次々と描かれるもんだから、
食べてないのに、読んでるだけで胸やけしそうな・・
そんなお話です。(汗)

木嶋佳苗事件をモチーフに書かれた作品で、
キレイでもないおデブちゃんに、どうして何人も男性が・・・?っていう、
世の疑問に真正面からぶつかる女記者の姿から描かれます。
相手のことをわかりたい・・・って思うことって、
相手の懐に入り込むことになるから、
下手するとかなり危険ね・・・ってしみじみ。
そこに「確固たる自分」がない人は余計に危険。
人の弱い部分に取り入るのが上手い人相手だと余計に・・
梶井真奈子に溺れていく様は、
見てて辛くなりました・・・

だけど、取り込まれてしまう人は一人だけではなく・・・
周りの人の存在の大きさを感じましたね。
独りじゃないってすごいな・・って。

最後の最後に梶井がまたやりやがったときは、
コイツ、マジでコワイ・・・て思ったけど、
可哀想な、寂しい女だ・・・って気づけば、
怖い存在でもなんでもないわけで。

BUTTERって、美味しいけど、カロリー高いし、怖いよね。
何事も適量です。
人との関係もそう。
どっぷりと重たい話ではあるけど、
最終的に気持ちは軽めになったので良かったです。
・・・途中、重たくて辛かったけどね・・・(笑)




 
   
さらさら流る




2017/9/13 読了






双葉社

内容(「BOOK」データベースより)
あの人の内部には、淀んだ流れがあった―。28歳の井出菫は、かつて恋人に撮影を許したヌード写真が、ネットにアップされていることを偶然発見する。その恋人、垂井光成は菫の家族や仲間の前では見せないが、どこか不安定な危うさを秘めており、ついていけなくなった菫から別れを告げた。しかし、なぜ6年も前の写真が出回るのか。苦しみの中、菫は光晴との付き合いを思い起こす。初めて意識したのは、二人して渋谷から暗渠を辿って帰った夜だった…。菫の懊悩と不安をすくいとりながら、逆境に立ち向かうしなやかな姿に眼差しを注ぐ、清々しい余韻の会心作。




こういうこと、たくさんあるんだろうなぁ・・・って思っちゃう。
付き合ってるとき、相手のことが大好きで、
ずっと一緒にいるって根拠もなく信じて・・・写真を撮ってしまう・・ってこと。
相手に求められ、恥ずかしい写真を撮ってしまったとしても、
それは「今」であって、その先のことは考えてないのかもしれないな・・・

このお話は、付き合ってたカップルが別れたあと6年経ったある日、
ネット上に自分の裸の写真が流出してることに気づいた女の子のお話です。
優しく温かい家庭に育ち、人を疑わずまっすぐな性格の女の子は、
大学時代に知り合った男子と付き合うんだけど、
この子が結構歪んで育った男子で・・・

まぁ、この男がネットに流した・・って考えるしかないよね?
でも、二人の目線で描かれていく話なので、
この男がそうしたとは思えなくて、
一体どういう理由で・・・?って気になるわけです。
そして一方で、こんな目にあってしまったこの子が、どうなっちゃうのか・・
それが知りたくてあっという間に読み終わってしまいました。

この主人公・菫は、あったかい家庭でぬくぬくと育てられた、
純粋培養の子・・・ってだけでなかったんだよね。
正直、こんな写真を撮らせた・・・って時点で、
お話の途中にも出てくる仕事の同僚と同じ意見をもっていた私。
「流したほうも悪いけど、撮らせなければよかったわけで・・」ってね。
ま、それを言ったら話は終わっちゃうわけで・・・

でも、「私なら撮らせない」と思う一方で、
私がこんな状況になったら、外に出るのもイヤだ・・・って思っちゃうの。
人間不信に陥るし、誰に相談したらいいかわからなくて
一人で悩んでしまうんじゃ・・?って。
だけど、菫はそうではなかった。
ウジウジした雰囲気で話は進んでいくけど、違うんだ。
こんなことがあっても会社に行くし、家族にちゃんと話すし、
真相を突き止めようと、画像を消そうとするし、
最後は自分のチカラでちゃんと立ち直るし・・・

この子は、すごく強い子なんだ。
純粋培養のひよわな女の子なんかじゃない。
自分の考えをしっかり持った、強くて優しい子なんだ。
だから、あの男は菫にホレて、
眩しすぎて傷つけて、離れることになったんだ・・・

流出した真相は、なんともムカつく話で。
ただの写真として、何も考えずに流してしまった・・・ってだけの話で。
でもね、いつまでもウジウジと菫を想い、
思うだけならまだしも、酔って正体なくして・・・なんて、
ほんとに最低のヤツで!
「今後も償っていきたい」とか言ってるけど、
アンタにできることは、もう関わらないことだからね!!
これ以上、やさしい思い出を汚さないでください!!

300ページ足らずのお話ですが、
いろいろと考えさせられましたね・・
現代社会で生きる若者・・・いや、恋する人たち。
軽い気持ちで安易にいろんな写真を撮るのはやめたほうがいいです。
本当に心からそう思う。
未来の自分のこと、考えなよ・・・。