世紀末の詩

□ 放送・・・日テレ  水曜10時   1998/10/14〜12/23   全11話    平均視聴率・・・14.8%  
□ 脚本・・野島伸司   □ 演出・・・:細野英延ほか  □ P・・・梅原幹
□ 主題歌 ・・・ 「LOVE」 「stand by me」  ジョン・レノン 
主題歌収録
Lennon Legend: The Very Best Of John Lennon
◆ キャスト ◆
野亜亘
ミア
羽柴里見
百瀬佑香
百瀬夏夫




竹野内豊
坂井真紀
木村佳乃
松本恵
山崎努




婚約者にフラれた男
謎の少女
小学校教師
百瀬の娘
学長選挙で負けた男
◆ レビュー ◆
  ◇ 第話 ◇ 「天才が愛した女」  放送日・・1998.11.18.  再視聴日・・2011.04.12.   
第六回ゲスト ・・・  広田馨 (藤原竜也)  真中徹 (徳川秀典)  広田清美 (南果歩)  真中良美 (手塚里美) 

今回は悲しいラストじゃないと思ったのになぁ・・・

若いころ好きだった人と結婚して子供に恵まれた清美。
その息子に、愛した夫と同じようにピアニストになってほしくて英才教育をほどこした・・
でも、親友・良美の息子・徹も同じようにピアニストを目指していた・・
若かりし頃、良美は夫を好きだった。
ラブレターを渡してと頼まれた清美は、渡せなかった・・・自分も好きだから・・
その負い目がいつしか、疑心へと変わっていく・・・
良美の息子・徹は、夫の子ではないのか・・・?
そうなるとなお、自分の産んだ・馨への想いが強くなる・・・
馨は、母の想いに応えようと、大好きな野球を諦め、ピアノを弾き続ける・・・

そんなとき、馨と徹は教授の娘・佑香に恋をする。
今度のコンクールで買った人と付き合う・・・といい、
その流れで、亘は馨母子と、教授は徹母子と知り合い、応援するようになるんだけど・・・

まぁ、真実は・・・ってぇと、良美はとっくに好きな人にフラれてたのよね。
「好きな人がいる・・」って、それは清美だ・・・って。
そして、弟の才能に市都市挫折した兄との間に徹を授かったわけだ・・
そう、徹は、広田の兄の子だったのよね。

誤解だったんだ・・・と母同志はまた仲良くなるのよ。
それに、馨のピアノを聞いた徹は、やっぱ敵わないな・・・て思うんだけど・・・
最後に衝撃が・・・

自分は指が短いから、ピッチャーになれないんだ・・・と野球をあきらめたことについて話していた馨。
指が短いってことは、ピアニストにとっても不利なこと・・・
父のようになりたい、母の期待に応えたい・・・
そう思っても、指が短い馨はそうなれないと思ってしまった・・
だけど、コンクールでは難しい曲を見事に弾きこなし、
やっぱり広田の息子だ・・・ってみんな感心するんだけど・・・
弾き終わった馨の指からは大量の血が・・・
指を長くするために、切り裂いていたのよ・・・

でもさ、エンディングの回想シーンの広田の指は、決して長くなかったように思えた。
カレは、短いなりに努力して天才ピアニストになったんじゃないの?
馨は、その指も父から受け継いでいたんじゃないの・・?

かなり虚しい最後でしたね・・・(汗)


  ◇ 第話 ◇ 「車椅子の恋」  放送日・・1998.11.11.  再視聴日・・2011.03.04.   
第五回ゲスト ・・・  星野守 (三上博史)  佐々木留美 (純名里沙) 

相手を信じられるか・・・
いや、疑わないことが愛なんだ・・・ってこと・・・
難しいけど、そうありたいよねぇ・・・

恋愛をしては男に騙され捨てられる留美。
そんな留美が、失恋した日にある男と出会う・・・
路上で似顔絵を描く車椅子の男・星野。
その星野に恋をして、結婚まで夢見る留美を、友達の里見は心配するのよね。
また騙されてたら可哀想・・・と亘に星野を探ってほしいって頼むのさ。
実際に星野に会ってみて、亘はすっかり「いい人だ!」って信じ込むも、
教授は何やら気づいた様子・・・

その星野、留美が亡き親の形見だ・・って言ってた大きなエメラルドの指輪をミアに盗ませてました。
そう・・・星野には数々の前科があり、強盗をして、逃げる途中に事故にあったとかで足がダメになってたのさ。
指輪がなくなった・・・話したのは星野だけ・・・まさか・・・と探偵に依頼する留美。
そして、星野の過去を知ってしまった・・
やっぱり騙されてた・・
あの足だって、本当は動くんだ・・・

もう、騙されたと思ってしまった留美は、誰が何と言おうと聞く耳持たずだろうね。
でも、ミアがそばにいるってことは、悪い人ではない・・って思えた。
いつもミアは、邪悪なものには近寄らないから・・・


留美は、踏切の途中に星野を置き去りに。
騙してたんでしょ!歩けるんでしょ!!と叫ぶ留美。
違う・・・星野は、今までの経験から、形見の指輪の宝石が本物ではないと気づいて、
こっそり本物に変えて戻そうとしてたんだよね。
そのことを知った亘は、それを留美に伝えに急ぐも・・・
時、すでに遅し・・・
星野は、微笑みながら列車に轢かれてしまいました・・・

遺体安置所で真実を聞かされる留美。
それでも信じない!!というも・・
星野の足が義足であるのを目の当たりにし、自分が信じられなかったことをつきつけられるのよね。
愛とは疑わないこと・・・
ずっとずっと騙されてきた留美には、それはとても難しいことだったんだよね・・・


三上さんはこういう役が本当にお似合いですね。
途中、「マリアが・・」とか言うもんだから、「この世の果て」を思いだしちゃったわよ。
ってか、野島さん、ほんと三上さん好きだよねぇー!


  ◇ 第話 ◇ 「星の王子様」  放送日・・1998.11.04.  再視聴日・・2011.03.01.   
第四回ゲスト ・・・  山内徹 (谷啓)  山内羽夢 (真柄佳奈子)  岡林聡 (布施博)   

泣けた・・・(涙)
今回は、男女の愛ではなく、親子愛・・・
そう、絶対的な愛であるはずだけど、そこにはある理由があってね・・・

新聞配達の少年・羽夢と出会う亘たち。
頭もよく、礼儀正しく、出来た子で、貧しい父との暮らしを全く苦にせず生きている見上げた少年・・
だけど、実はこの父と羽夢には血のつながりがない。
養子にした・・ってことらしい。

そんな山内の家に、代議士の岡林と言う男が訪ねてくる。
昔、付き合ってた女が子どもができたと言ってきたが、出世のために捨ててしまった・・
その後結婚したものの、妻に子どもはできず、今は当時のことを悔んでいて、女性を捜したんだけどすでに死んでいて・・
生まれた子供を必死に探した、
私の娘・・・
そう、羽夢は女の子だったのよね。
いつしか宝になっていた羽夢という存在を奪われたくなくて、山内は男の子として育てていたのよ。

しかし、よくもまぁ、中学生になるまで周囲にバレなかったもんだ。(汗)
でも、小学校時代の担任だった里見は気づいてたみたいだけどね・・。

何も知らない羽夢・・
その羽夢を妬ましく、イラついて見ていた同級生が羽夢を刺してしまった!
羽夢は貴重な血液型のため、岡林に連絡すべきなのはわかってる・・・
でも、そうしたら羽夢を奪われてしまう・・・
そんな山内に、教授は羽夢が持ってたリボンを見せる。
羽夢は、父が男の子として生きてほしいと願ってるから女の子として生きることを押しこめていたんだよね。
その思いを知った山内は岡林に連絡・・・
羽夢は助かりました・・

きっと羽夢は、権力やお金を持ってる岡林より、貧しくても愛してくれた山内を選ぶだろう。
でも、山内は羽夢を手放す決意を。
羽夢の望む女の子として・・・
総理大臣になりたいという羽夢の夢をかなえるには岡林の方がいいってことも考えて・・
最後は「お金をもらったんだ」と悪者になってまで・・・
いやぁ・・・泣ける。
泣ける・・・つまり、山内の愛に感銘したってことよね。

まだ幼い羽夢には山内の想いはわからないかもしれない。
でも、いつかきっとわかってほしい。
今の気持ちを忘れずに、夢をかなえてほしい・・・そう願わずにはいられませんね。

生きる意味であった羽夢を手放した山内・・・
生きていけるのか?って心配だったけど、またホームレスに戻って生きていました。
捨てられた羽夢を拾って救い、死にかけていたときに実父に連絡することでまた命を救った山内は、
羽夢を手放したとしても、羽夢を今まで育てたことで命をもらってるはず・・
羽夢のために・・・と必死に働いていたときみたいに、またちゃんと生きてくれるといいなぁ・・って思っちゃいます。


そうそう、羽夢役の女の子、フィギュアスケートの鈴木明子さんに似てました!
・・・言いたかっただけっす。(笑)


  ◇ 第話 ◇ 「狂った果実」  放送日・・1998.10.28.  再視聴日・・2011.02.25.   
第三回ゲスト ・・・  津田愛美 (小田エリカ)  津田昭文 (清水紘治) 

永遠の愛、たとえ相手が死んだとしても、もう二度と恋はしないって思えるくらいの愛・・・
亘は偶然出会った男に紹介された家庭教師先の家で、愛美という女性に会い、愛について語った・・・
きっと、それは愛美にとって、求めていた愛だったのかもしれない。
そして、この人なら・・・って思えたんだろうね。


彼女は、太陽にあたると死んでしまうという難病を抱えて生きていました。
娘を不憫に思い、何でもしてあげたいと思った父は、
いろんな男性の写真を撮り、娘に見せ、欲すれば連れてくる・・・っていう暮らしを続けていたみたい・・・
そして、亘と出会った・・・

陽に当たると死んでしまうかもしれない。
それでも、太陽の下で、好きな人と時間を過ごしたい・・・
そんな当たり前のことが彼女にはできなかったんだよね。
小さい頃、あこがれの同級生の女の子と一緒に体育の授業に出たくて、外に出てしまったこともあった・・
それは・・里見先生だったんだね。
亘に会いに来た里見は、愛美を見ても気づかなかった・・
里見を責めてはいけないんだろうけど、愛美にしてみたら悲しいことよね・・・(涙)

相手がいなくなっても、思い続ける永遠の愛・・・
愛美はその愛を実行に移す。
自分が死んでも、亘の中で生き続ける・・・

亘にしてみたら、それは重たすぎることかもしれない。
でも、愛美が置かれた状況を考えてみろ・・・と教授に促される・・・
死んでしまうとわかってて、自分に捧げる愛・・
亘は走る、自分を愛してると愛美が言った海辺へ・・

そこで愛美は、一糸まとわぬ姿で太陽の下、駆けていく・・・
ずっと忘れないよ・・・亘はそうつぶやき、見守る・・・
結末は明らかには去れなかったけど、愛美は死んじゃったんだろうかねぇ・・
亘が一生愛美を思って誰も愛さないとは限らないけど、
愛美はそれをわかってて行動したんだよね。
死んでもいいって思える愛だって、自分で納得して・・

亘も言ってたけど、もうちょっと時間があって、
愛美をちゃんと亘が受け入れていたら、本当に永遠の愛になったのかもしれないのに・・・
待てなかったのかなぁ・・って思っちゃう。
でもさ、本当はそういう意味での「永遠の愛」があるかどうか、わからないわけじゃん?
いつか離れていくかもしれない・・って不安を抱えているよりは、
自分の愛を確信して、思い通りに行動することのほうがよかったのかもね、彼女にとっては。
太陽に憧れていた彼女が、太陽のしたで自分らしく生きて行ったこと・・・
それが一番の救いかもしれませんな。


でもなぁ・・
さすがに重たいね、こういう愛は。(汗)
ほんと、亘くん、いろいろありますね・・・(笑)

それにしても、普通の連続ドラマであそこまで思いっきり裸になる女優さん、いたんだね。
いやぁ・・・感動っす。


  ◇ 第話 ◇ 「パンドラの箱」  放送日・・1998.10.21.  再視聴日・・2011.02.23.   
第二回ゲスト ・・・  仁科鏡子 (遠山景織子)  興梠一郎 (斉藤洋一)

いやぁ・・・切なすぎる。

亘は目の見えない鏡子という女性を危うく車で轢きかける。
彼女は「カレが迎えに来てくれる」と花火を打ち上げる。
どこから打ち上げられたかもわからないのに、捜して駆け付けるだろうカレシに、
一方的に嫉妬してしまう亘・・・
しかし、現れたのは、中年の冴えないオヤジ・興梠。
思わず亘は苦笑・・・いや、爆笑してしまう。どこが王子様だよ・・・ってね。
そんな亘の貧しい心を非難する教授・・
恥ずかしい想いになった亘は、興梠に謝りに・・・
興梠の家では、興梠が鏡子にプロポーズしていた!
こんな私でいいの・・・?とOKする鏡子・・
そんな二人の姿に感動して涙する亘・・・

そうね、なんて美しい話だろうね。
でも、そこには「目が見えない」っていう事実が存在していて、
それがなくなっても、それでも貫ける愛なのか・・・
そうであってほしい・・・って思うんだけど・・・


自分が打ち上げる花火を見てほしい・・・と、お金をためて鏡子に手術を受けさせた興梠。
病院で鏡子を見かけた教授は、
彼女が「まず最初に見たいのは鏡」って言ってたことに引っかかる。
愛する人を見たい・・ではなく、自分の顔を見たい・・・と。

彼女はきっと、「キレイな人」って言われて生きてきたんだろうね。
だからこそ、自分はどんな顔してるんだろう・・・って気になったんだろう。

手術後、包帯をとってみたら・・・自分にみとれてしまう・・
ずっとずっと、キレイなものを実際に見てみたいって思って生きてきたのかもね。
そして、自分の顔は期待していたとおりで嬉しく、
愛していると思ってた人は、冴えない中年で、
オマケにこれから共にするであろう生活は、みずぼらしく、美しくない・・・
そこに、手術してくれたイケメン医者からの誘い・・・
彼女は流されて行く・・・
捨てられた興梠さん。
それでも、カレは彼女を責めはしなかった・・・
カレの、彼女への想いは、本当の愛だったんだろうなぁ・・・
ううう・・・・切なすぎる・・・(涙)


いつか、自分を心から愛してくれて、
自分のためにいろいろしてくれて、
自分に視力を取り戻してくれた人のことを思い、胸を痛める日が彼女に来るのだろうか・・・
報われなかった興梠さんを思うと、本当に辛いっす。


  ◇ 第話 ◇ 「この世の果てで愛を唄う少女」 放送日・・1998.10.14. 再視聴日・・2011.02.14. 
第一回ゲスト ・・・ 小川すみれ (広末涼子)

日テレプラスで一挙再放送がはじまりまして、
あっという間にHDDを占拠しちゃいそうなので、早速見るといたします。

懐かしいなぁ・・・すごく覚えてます、このドラマ。
でも、「世界観」だけは何となく覚えてる・・っていうことなんだと思う、私の記憶力からすると。(笑)
ホントの愛って、なんだろう・・・っていう話だった気がするなぁ・・って感じ?

婚約者に結婚式の最中に逃げられちゃった亘と、
金を積んだのに学長選挙で負けちゃった百瀬が、お互いに飛び降り自殺しようとしてて出会うとこから始まりました。
悪いことして負けるなんて、悲惨極まりないし、結婚式の最中に逃げられるのも恥ずかしすぎて生きていけない・・・
そんな気持ち、わからんでもない。

でも、同じように死のうとしている存在のおかげで、思いとどまれたんだもん、良かったねぇ・・
そのとき拾った、ネコのような正体不明の少女にミアと名付け、
海辺の田舎で潜水艦作りにいそしむことになった二人・・

そこで、亘はある少女に出会う・・・
10年前、バイク事故にあって、そのときの相手の男性をずっと待ってるという、すみれという少女・・
亘は彼女の話を聞きながら、
自分の話も聞いてもらいつつ、お互いの喪失感や怒りなどを共有していくわけだけど・・・
彼女、幽霊なんだわ。(汗)
一人生き残ったカレシはとっくに忘れて人生を進んでるってのに、
ずっとずっとここで一人、待ち続けていたのさ・・
亘はどんどん生気を失い、すっかり爺さんになっちまって・・
さすがに気づいた百瀬は何とかしようとすみれの元カレを捜しに行って、
花でも手向けてもらおうとするんだけど・・・
そんな昔のことだの、気持ち悪いだの、警察に言うぞだの、ひどい扱い!!
可哀想すぎるすみれに、亘は自分を捧げるって決めるのさ。
別にすみれを愛してしまったわけじゃない。
可哀想で、一緒に死んであげよう・・って思っちゃったんだねぇ・・・

見えないすみれに向かって、百瀬は必死に説得をする・・・
亘の気持ちや行動を知り、すみれは一人、旅立って逝きました・・・
危ない、危ない!連れて行かれるとこだったわよ!!
そのときは誰よりも大事!って思ってた恋でも、こんな悲しい展開になっちゃうこともあるわけで・・
自分の苦しさと重ねてしまった亘、危なかったですわ・・(汗)


そうそう、悪いことして、しかも負け犬になっちまった百瀬教授。
同じように、負け犬として卑屈に生きてる小学生を放っておけず、手を出しました・・
ただ、そのやり方がねぇ・・(汗)
学校から試験を盗みだし、教授が解いてその子に渡し、その子は満点を取り・・・
また盗み、解いて、渡す・・・
そんなことしてどうするの!!って思ったけど、
三度目はない・・・カンイング野郎って罵られるかもな・・・と言い残し去る・・・
うわーっ!恐ろしいぃ〜!!
でも、結果、そう思われたくないその子は、必死に勉強して成績をあげているらしい・・・
いい方向に進んだからいいものの、下手するとさらに追い込んでたかもよ??(滝汗)

そんな、二人が、本当の愛って何だろう・・って、いろんな人に出会って考えていくお話です。
次はどんな愛の話でしょうか・・・。



◆ Story ◆

野島伸司の脚本のもと"今世紀最後のラブストーリー"として、文字通り20世紀末に描かれた作品。
共に自殺を試み、その瞬間に出会った若い男と中年男。生きることに絶望した男たちのもとには、どこか悲しげな人々が現れ、切ない愛の物語が綴られていく…。各話ごとに豪華なゲスト陣も登場。


4・7・9